朝、痒みで目が覚めた。服を剥ぐって見てみると昨日より発疹領域が大幅に拡大している。このままでは、
「俺の身体は「毛虫の毒」に征服されてしまうっ!」という妄想に駆られ、休暇で、まだ眠っているピクミンを叩き起こし、近所の皮膚科を尋ねてみた。すると流石は現役ナース!Google検索よりも速く、近所の皮膚科を教えてくれた。
その情報を元にネットで場所を確認。ありました、ありました。歩いても行ける距離だが、雨が降っているので車で行くことにする。院内には開院15分前だというのに、すでに椅子が足りないほど患者が座っている。それでも受付カウンターはシャッターが閉まったまま。役所かここは?。カウンターに、ぼつんと置いてある受付表に名前を書き順番待つことにする。やがて開院の時間が来ると、やっと受付カウンターのシャッターが上がった。ここの受付嬢、ずらりと並んだ患者(お客様)に一言「おはようございます」の挨拶くらいあってもいいはずだが、それも無し。なんか感じ悪い。
何人か、まとめて名前を呼ばれ診察室へ通される。驚いたことに、この病院の診察室と待合室の間はカーテン1枚で区切られているだけで、中の話し声が筒抜けなのである。実は発疹は膝から上のほぼ全身に広がり
チンチンの周りにも広がっていたのだが、これを診察室で言うのはちょっと勇気がいりそう。しばらくして名前を呼ばれカーテンの向こうの診察室通された。医師は30代後半くらいでまだ若い。看護士はベテラン風だが妙につりあがった緑色のフチの眼鏡がイヤミ。患者を威嚇してどうすんだ?デスクには患者名が丸見えのカルテが無造作に置かれている。「個人情報保護法」の通達は、ここにはまだ無いらしい。
椅子に座らされ、患部を見せると「毛虫にやられたみたいだね。」とズバリ言い当てられた。「とりあえず、かゆみ止めの薬出しておきましょう。」あっという間に診察終了。
「あのー、チンチンも痒いんですけど」なんて会話を聞かれ、待合室で苦笑いされることもなく済み安堵。隣の処置室に通され緑メガネに薬を塗ってもらう。さすがに
「チンチンもお願いしますぅ」とまでは言い出せなかったが、きわどい線まで塗ってもらった。若くて可愛いナースだったら「ほーれ、オジサンのココにも塗っておくれ!」などと変態プレーに走り、オマーリさんにお世話になりそうになるが、そういう気にもなれない相手で、むしろ正解だった。
帰りに塗薬と飲み薬をもらい、今日、一日使ってみたがイマイチ効果が薄い。
まだ数日、痒みとの戦いは続きそうだ。
あぁカイカイ