深夜3時から下痢が止まらない。昨日はずーっと雨だったので、走行中にボトルの口に付着したカエルかミミズの死骸でも口にしたか?朝までに胃腸は空っぽになり、軽い脱水症状。
とりあえず外は曇り、気温は低いが昨日よりはマシだろう。身支度を整え、集合場所に自転車を走らせる。股間がヒリヒリと痛む。アソスのクリームは塗っておいたが、レーパンの上に履いたタイツの縫い目にやられ擦り切れたらしい。まともにサドルに座ることができない。さらに昨日の雨で、チェーンが完全にオイル切れ。なんだか最悪のコンディション。
会場に到着しメカニックのひとにチェーンオイルを借り、オイル切れは解決。あっという間にスタートだったが、200人近い参加者が一列連なって側道を走るのは現地の人たちにも異様な光景だったことだろう。
スタートして間もなく股間のヒリヒリが悪化。サドルのどの位置に座っても痛みがとれない。まだ気温は低いが身体の方は温まってきたのでタイツを脱ぐことにした。再びサドルに跨ると、さっきまでの激痛がウソのよう。ヒリヒリはするものの、耐えれる範疇まで痛みが下がった。
これで調子が出てくるかと思いきや、今度は腹痛。特に下りでの前傾姿勢は辛い。いや辛いというよりヤバイ。絶えずゴロゴロいっているお腹に気が入って走りに集中できずに、はじめのCPでのリタイアを考え始める。
CPに到着すると、まだもう少し走れそうかな?なんて気力も出てきて、続行決定。途中、休憩を入れながら補給食を食べる。ここからは調子も上がり調子。ただお腹の痛みはとれずに、CP毎にトイレに駆け込む始末。「きょうは無理しなくていいから」と自分に言い聞かせ抑えながら走る。
そんな感じで走っていると、川沿いの細い道で渋滞。一体どうしたのだろう?救急車や消防車まで出動している。車と衝突でもしたのか?事故現場は大勢の人だかりだ。参加者は通してくれたのだが、どうやら参加者が橋から転落したらしい。橋の上から下まで15メートルくらいありそうだけど大丈夫なのか?駆けつけたスタッフに聞いてみると、とりあえず救助されたそうなので一安心して、再スタート。(帰宅途中に知ったのですが、このひとは病院に運ばれ1時間半後に亡くなられたそうです。ご冥福をお祈りします。)
二日目は一日目より距離も短く、コースも楽だと聞いていたが、全然、そんなことはなく、何度も何度も峠を越えさせられた。しかも、いずれも、かなりの長さと急勾配。体調不良も手伝って疲れ果て、逆に脚が回るようになった。俗に言う「脚が馬鹿になる」状態か?自分でも不思議なくらい良く回る。
調子こいてガンガン飛ばしていると、いきなり「ブロロロロー」と異音が、リアタイヤのパンクだ。「終わったな・・・」と、大きく落胆。しかしこんな派手なパンク初めてだよ。「まあのんびりと休憩しながらタイヤ交換でもやりますか」てな感じで修理に取り掛かる。パンクしたタイヤを剥ぎ取りリムにセメントを塗り終えたときにサポートカー到着。主催者の吉野選手直々にタイヤと装着していただく。自分でやると5分くらいかかるのに、ほんの数十秒で装着だもんな、やっぱすげーよ。
ありがとうございました。
再び走り始め、昼食ポイントの断魚渓CPへ。昨日は、いただかなかった、弁当を今日は、いただくことにするが、揚げ物メインの幕の内弁当は、味は美味しかったですが、正にライダー殺しの逸品でした。(俺は半分しか入らなかったけど、全部たいらげ、たかぽんはゴール後も胃もたれしてたとか・・・)
ここから、ゴールまでは、約半分の70キロだが、腹痛がだんだんと激しくなり走りに集中できなくなる。しかし、この辺りから峠が何度も何度も現れヘロヘロになった俺を苦しめた。最期のCPをアシキリ10分前に到着。ここでもトイレに駆け込むが、出せるものは既に無い。それでも水分と補給を摂りながら、走り続けた。
ゴールまでは、これでもかというくらいに峠のラッシュ。予想では海岸線までだらだらと緩い下りかな?なんて甘い夢は見事に打ち砕かれた。全身グダグダになりながらも、16:32なんとかゴール!二日間を無事走り終えた。
これもシダスを作っていただいた、正屋さん。機材のチューニングをしていただいたプローヴァさん。そして応援していただいた皆さんやブログ仲間の皆さんのお陰だと思います。
本当にありがとうございました。