前回の続き・・・
PC5を越え、細い舗装された農道を県道との交差点を目標に走ります。この辺りは何処を通っても同じなので、とりあえず方向だけ決めて突っ走りました。県道まで出ると、古賀市と福間町との境を確認し、ルートが正しいことを確認。続いての目標は遠くに見える「清滝寺」。お寺に向かう分岐の蕎麦屋を通過し、続いての目標は二つの貯水池。
緩い舗装を上っていくと、貯水池下の堤の分岐で誰か地図を読んでます。よく分かりませんが、正屋ジャージのよう?Aナイさん?いやIシダさんも同じような色合いのジャージだったはず。相手も気が付いたのか、慌てた様に走り出しました。一方、こちらは早くも乳酸が溜まってきて、脚が回らなくなり始めていて、声を掛ける間もなく引き離されてしまいました。
分岐まで辿り着くと「駐車禁止」と書かれたバリケードが立てられていました。なるほど、どうやら、これを見てこちらに進むのを止めたようです。しかし地図ではこっちのはずなんだけどなぁ?堤の下からは貯水池は全く見えないので、確認できませんが・・・
しかし、先行者が行って方向も気になるので、少しだけ後を付いて行ってみることにしました。少し進むと貯水池は見えなくて、右手に民家が見えてきました。もう少し進むと、また民家。戸数も地図と符合します。これでこちらではないことが確認できました。しかし、先行したひとは、影も見えないくらい、どんどん先まで上っていってますよ。今からダッシュかける元気は残ってません。まあ、仕方無いですね。ラリーでは、よくあることです(笑)、無事を祈り、分岐まで引き返すことにしました。
駐車禁止と書かれたバリケードを越えて進んでいくと、フェンスが見え向こうに池らしきものがあるのを予感させます。もう少し上ると貯水池が見えてきました。やっぱりこちらの方がビンゴでした。少し先には、スクーターが停めてあり、おばあちゃんが畑で農作業をしてたり、のんびりした風景が続きます。
さらにキコキコと上っていくと、最後尾(最終走者の後追い)のはずの館兄発見!どうやらまた最下位のようです。館兄に誰かロストしてたことを告げ捜索が必要になるかもと告げました。ちょっと先にはふから組の二人が藪に隠れたシングルトラックの入り口でガサガサ藪こぎしてました。これは入り口を探す手間が省けた!ラッキーですよ。すかさず後を追います。
森の中はシングルトラックというには倒木だらけで、とても走れたもんじゃありません。ここからはラリーならではの担ぎセクションですが、体重が増えて逆に脚力は減退しているので、只でさえ重たい自転車を担いでの登山(あえて登山といいますよ!)は地獄です。
先行していた、ふから組の二人は現在位置が分からない様子。俺が先行しますが、ほとんど当てにはなりません。結局、自転車峠の中腹に置いてPC6を手分けして探しました。
ふから会長が一番に見つけたのですが、今度は自分の自転車の位置をロストしてしまい、あらぬ方向へ走って行きました。大声で「反対ーっ!」と何度も叫んだのですが、ズンズン進んで行きます。これもまた仕方の無いことです(笑)先に歩いて急斜面を上り、峠のPC6を確認し、再び自転車を担いで上り返しました。しかし、ここで脚きり時間の11時半を向かえ、PC7に辿りついたとしても先はありません。orz
さて、ココからは、大の苦手の森の中を彷徨うことになりました。森の中っていうのは方向感覚、距離感がつかめなくて、ほんと苦手なんです。ふから組の二人を残し、ひとりでホイホイとシングルトラックを下ったり上ったまではよかったが、現在位置を完全にロストしてしまいました。orz
それでもタイヤ跡から恐らくコースは外れてないのでしょうが・・・。こうなりゃタイヤ跡を辿って行くしかないでしょう。タイヤ跡は地図どおりに直角に曲がりそこから、どんどん下って行きます。先行者の靴やタイヤの跡もあるので、恐らく間違いは無いはず・・・だったのですが、気が付けばブリーフィングで説明のなかった車のUターン場所に出てきました。この辺りになると方向感覚も完全に狂ってます。こういうときこそコンパスの登場ですが、針の方向が安定せず、方向すら分からなくなってしまいました。
こういう時の俺の心理は「もういいいや、楽になろう」と楽なほうへ向かう傾向があり、今回もコンクリートの簡易舗装路を下って行ってしまいました。これが地獄への第一歩。下っていくうちに不安になり、もう一度、現在位置を確認しようとマップケースに視線を落とすと「地図が無い!」いくら里山とはいえ、これはヤバ過ぎます!サバイバルブランケットのお世話になりかねません。
慌てて今気持ちよく下ってきた道を200m程、再び登り返し、落ちていた地図を回収。この時点でやる気レベルは20%まで落ちています。それでも、現在位置を知らなくては戻ることもできませんので、目標物のある場所まで下ってみることにしました。
しばらく下ると、視界が開け、見覚えのある風景が・・・さっきのスクーターと農作業中のおばあちゃんです。orz!夢なら覚めて欲しかった。また同じ場所に戻ってるじゃんか!もうこうなりゃヤケクソです。放棄して帰ることにしました。orz
元来た道をトボトボと下っていると向こうからMTBに乗った二人がやってきます。誰???館兄とAナイさんです。さっき堤の下で反対方向に進んでいったのは、やはりAナイさんでした。いままで彷徨っていたのか?かなり焦燥した様子。
俺は館兄に再びコースに戻ることを諭され、復帰することにしました。どうやらシングルトラックで尾根を逆に下ったようです。(後で分かりましたが、あのタイヤ跡はnセンセだったそうです。しかしnセンセ、全力でコースに復帰したというからスゴイ!)今下ってきた道を「また」登るのは正直しんどい。なんとか気力で倒木だらけの峠を越えPC7到着。俺がロストしてる間に、ふから組は先に行ったらしい。orz
ああ、もう、この後は書いても仕方ないので書きませんよ!(笑)自力でゴールまで辿りつき俺のラリーは無事終了です。病み上がり&久しぶりの参加にしては、まずまずの出来ですよ。今シーズンはMTBガンガン楽しみたいと思ってます。
九州ラリーレイドのHPはこちら
参加者お待ちしてます!
http://www.tachiani.com/
そして閉会式のビデオがコチラ(↓)10分くらいあります。(後半に今後のスケジュールの発表もあります)