鍋山の湯を後にし、一路さっき登ってきた林道を「蛇ん湯」(へびんゆ)への分岐まで引き返す。携帯で天気予報をチェックするとは別府はこれから雨が降るらしい。確かに雲行きが怪しくなってきた。うーん、雨か・・・北九州は降水確率0%だったのにな。今回は携帯やデジカメなど電子機器を持ってきているので雨は避けたいところ。
GPSでは右手に神社があることになっているのですが、行けども行けども見当たりません。しかし進むうちに、砂防ダムが見えてきました。さらに進むと、どこかのHPで紹介されていた、コンクリート製の建物が現れたので、この道で間違いないようです。
コンクリート舗装の林道はかなりの勾配で、病み上がりの脚にはインナー:ローでも厳しいです。右に川のせせらぎを聞きながら登りつづけます。いい加減、まだかなー!ってところで停まっている車が見えてきました。どうやら、やっと到着のようです。
駐車場の向かい側には「車上荒らし注意」の大きな看板が立てられています。こんなところで来て車上荒らしする輩がいるとは・・・orz 林道の枝道の50mくらい先に木造の建物が見えます。一見、民家のようですが、サングラスのレンズが汗で曇って、ほとんど見えません。恐る恐る近づいてみると、向こうから人がやってきます。反射的に「やばい!」って思ったのですが、向こうから「また会いましたね」と声を掛けられました。
「???!!!」 さっき鍋山の湯で一緒になった名古屋から来られた方です。「ここもいい温泉ですよ。この下のほうにあります。」と教えてくださいました。民家のように見えた小屋は休憩所のようです。
小川を渡って蛇ん湯に到着。ここは脱衣場もあります。5つくらいの湯船があって、小川のせせらぎを聞きながら入れます。泉質は硫黄の臭いはしますが、川の水で薄められているので気にならない程度です。
さて、気になったことをいくつか・・・
ここの温泉は一度、土石流で流されて壊滅してしまったのを地元の有志の方が集まって復元されたそうです。掃除む行き届いているのですが、入浴者が散らかしたであろう、タバコの吸殻があちこちに散乱していました。竹筒でつくられた灰皿があるにもかかわらずです。タバコ税1000円も論議されていますが、どうせなら10万円くらいに上げてもいいんじゃない?マナー悪すぎますし、癌なんかの医療費も保険で賄うのはどうかと思いますよ。喫煙者の保険料は上げてもいいんじゃない?
それとと、もうひとつ。ブヨ(ブトともいう)が非常に多かったです。季節は6月、天候は雨降り前、場所は清流の近く、という悪条件が揃っていたので当然なのですが、俺は3箇所も刺されてしまいました。こいつの毒は半端じゃなくて脚なんか1週間くらい腫れあがって、痒みもスゴイです。
俺なんか熱まででちゃいましたよ。6~7月の間は特に多いので虫除けスプレーやステロイド系の薬を持っていくといいでしょう。
もうひとつ、鶴の湯という秘湯があるのですが、天気がドンドン悪くなってきたので、次回の楽しみとして残しておきました。
帰りは、別府市内の元相(げんそう)という焼肉屋さんで、焼肉をたらふく食べて帰りました。別府に来ると、いつも立ち寄るのですが、ここの焼肉はかなーーーーり美味いです。おまけに安いしね。最高です!
というわけで、秘湯めぐりは終了したのでした。
めでたしめでたし。