いまだにパーツ選定に迷いまくっているのだが、ホイールだけは軽量なものにしたい。軽量という面から考えれば、やはり「チューブラー」が有利。とはいえ今の世はクリンチャーがほとんどで「チューブラー」なんかリムの選択肢がほとんどないに等しい。俺が自転車始めた70'sの頃なんて700C=チューブラーだったのに。
そういえば、昔、入手したチューブラーリムがあったな。ゴソゴソとガレージのタイヤやホイール置き場を探すと(というより発掘すると)新家のPRO STAFFとカンパのソウル88が出てきた。ふたつともとっくに生産終了した品だ。PRO STAFFはハトメ付きにもかかわらず一本350gと今では考えられないくらい超軽量。(軽量クリンチャーは400g強)ここまで軽いと決戦用かな。一方、ソウル88は、リム高はそこそこだが、かなりエッジが鋭い現在でも通用するデザインは流石にカンパ。ただしザラザラとした表面処理されたブレーキ面のおかげでブレーキ性能は最悪だ。
ただ残念なことにPRO STAFFの方は保管状態が悪く、ハトメに錆びが出ていた。知らなかったが、ハトメの材質ってスチールだったんだな。こんなの付けて350gとは恐るべし新家工業。これでホイール組むとしたら、錆びたままじゃ、あんまりなので錆び落としをすることにした。
600番の耐水ペーパーでシコシコと錆を擦り落とす。錆と同時にリムのハードアルマイトまで剥げ落ちないか心配したが、この程度ではビクともしなかった。またまた新家の技術力の高さを思い知らされた。シコシコ、シコシコと1本32個。2本で74個のハトメの錆を落とし、コンパウンドで仕上げ作業。終わる頃にはクタクタになったけど、古きよき時代の国産品の品質の高さを知る一日だった。
左:錆びついたハトメ 右:錆落とし後のハトメ