画像は2016年仕様
先週の160kmライド後の感想など・・・
フレームについて
今まで5台のクロモリフレームを乗り継いでいるが、Surly pacerは異質だった。
乗り味は、あちこちのHPで「柔らかい」と評価されているようだが、俺は決して、そんなことはないと断言する。バリバリのアルミレーサーと比較すれば、多少は柔らかいとは思うが、クロモリフレームとしては硬い。
Surlyに使われている4130クロモリは感じとしてはレイノルズ631が最も近い感じがする。TANGE No.1やNo.2のような感じはない。要するにクロモリらしい踏み込んだときに反発する「バネ」が少ないのだ。このバネを利用した走りをsurlyに期待すると、かなり、がっかりすることになる。
むしろ、丈夫過ぎるくらいに造られたフレームには「剛性」という言葉の方がぴったりくる。重量はフレーム単体で2kg弱、Fフォーク1kg弱と最近のカーボンフレームのロードレーサーが、フレーム単体で1kgを切る勢いなのを考えると、MTB並の重量。
走り初めこそ重たく感じられるが、剛性があるフレームのお陰で、脚力さえあれば、加速もマズマズ。
とは言え、レース機材としては重過ぎて不向きだ。
逆に中低速から、30km/hくらいの速度域までなら、気持ちよく走れる。
いわゆるサイクリング的な乗り方だ。
そう!
クロスバイクに毛が生えた程度のスピード域がベスト。
2016追記
リヤキャリアを付けてキャンピング仕様にしてみました。
フロントにはダボが無いのが残念!
2018年3月追記
パーツをとっかえひっかえしながらも10年以上乗ってきました。
フレームに関しては多少のキズやサビは出てますが、全くもって普通に乗れてます。
兎に角、丈夫です。
きちんとメンテナンスさえ行っていれば一生乗れる気がします。
昨年、廃盤になったのが残念です。
ホイール系
フレームの硬さが気になるなら、完組よりも手組のホイールがお勧め。
My Pacerは7400デュラエースハブ(28H)にMavic Open PROにDT#15プレーンスポーク、アルミニップルにパナレーサー パセラ(32C)の組み合わせだが、困ったことにホイールを外そうとすると、太いタイヤとブレーキシューが干渉し、ホイールが脱着できない。脱着するには、いちいちタイヤの空気を抜かなくてはならない。もちろんメーカー推奨のラージサイズのブレーキ(BR-R600)を使用しているのだが、この有様だ。
この問題の解決策のひとつとしては、変速をWレバー化しブレーキレバーにクイックリレーズ付きのものをを取り付けるという手があるが、Wレバーというのはどうも使う気にならない。かと、いって、いちいち携帯ポンプで空気を入れていては、話にならない。これは今後、解決策を探ることにしよう。(結局、Wレバー化するのだがw)
ホイールは手組みなので、今、主流の完組ホイールと比べると柔らかい。この柔らかさは初めから意図していたものだが、高速でのダウンヒルでは円周上にあるタイヤやチューブの重量のためか、ブレを感じる。、このタイヤに耐えるだけのホイールの剛性が欲しかった。スポークの本数を増やすか14番辺りにして剛性を高めておけば良かったと後悔している。
また重いタイヤのせいで慣性力も大きく、加減速は苦手だ。しかもコーナーではジャイロの働きで、小さなコーナーでの旋回もねじ伏せるように周らなくてはならなかった。(この面からも、もっとホイールの剛性が欲しいところだ)
ただし、今回の下見ライドのようなハードな使い方はSurly Pacerにとっては想定外だろう。ゆっくりのんびりツーリングなら、なんら問題のない範疇だ。
2015.5.26追記
剛性の塊のような完組ホイール、Mavic Cosmos(とっくに廃盤)を履かせてみると、硬いフレームと相成って、疲れるbikeになってしまった。
短距離なら問題ないが、長距離は手組ホイールの方が相性が良い。
結局、手組のホイールとタイヤはパナレーサーの26cという絶妙な太さのタイヤに交換して、ブレーキの干渉、慣性力の減少、走りの重さなども同時に解決できた。
メデタシ、メデタシ。
2016追記
強くて(28→32本組)、しかも優しい(手組み)ホイールを追加
リム、AMBROSIO BALANCE
ハブ、ULTGRA
#15スポークの32本組を追加
タイヤはMAXXIS DETONATOR 700x32c。駆動系まずは今回初めて使ったシマノ105(5600シリーズ)から・・・
正直これほどの出来とは驚いた。もちろん上位グレードのD/AやURTとの微妙な操作感の差はあるとはいえ、以前の105とは外観の質感、操作感、性能は何れも格段に進化している。特にフロントの変速性能は特筆ものだ。
クランクには105グレードのコンパクトクランクは未発売だったため、FC-R600を使っている。中空クランク(ホローテックⅡ)ではなく、上位機種のR700とは約100gも重たいが、BB一体型の、しっかりとした踏み味を感じさせてくれ、上りでパワーロスが少ない。
Rディレーラーには105のロングゲージを使っているが、これはロングゲージ特有のもっさりした変速の遅さがイマイチ。ただ最大スプロケット27Tとコンパクトドライブの組み合わせには、シマノ推奨となっているので仕方ないが、この辺り、もう少しシャキシャキ感が出ないかチューニングが必要だろう。
さて、コンパクトドライブ50x34:スプロケット12:27の組み合わせだが、企画段階でフロントトリプル50x39x30にするか、コンパクトドライブにするか、随分と悩んだが、今回の下見ライドでの三瓶山、志学の坂でのテストで、コンパクトドライブでも十分であることが証明された。
2016年
貧脚化に伴いトリプル化しましたw
ブレーキ系
Surly推奨のラージサイズBR-R600(カートリッジシュータイプ)を採用。初めは効かないブレーキだったが、初期アタリが出た段階で、シューのトーインを取り直したら、満足のいく効きになった。ただし、これはアーチが長い分、構造上、剛性が劣るので、どうしてもダイレクト感欠ける。これもあくまでもハイスピード領域で、自転車を安全に停止させるだけの性能は、十分確保している。
2015.6.27追記
テクトロのレバーとの相性は良くないよ!
2016年追記
フロントだけアルテグラ(6500)に交換。
効きは微妙に強化された(気分)
レバー変えた方が効果的かな?
ハンドル周り
105STIの採用でブラケット先端で7mm前に伸びることが気になっていたが、ヘッドパーツのカラーを長めにとり、アップライトなポジションをとることで問題解決。むしろ握り易い形状のお陰でブラケットポジションが楽に取れるようになった。(でも、まだ遠いと感じる)
2016追記
Wレバー化に伴い、ブレーキレバーはテクトロに交換。
サドル周り
仮組のままAVOCET O2で160km走ってみたが、特に嫌な痛みも無く、このまま使うことになりそうだ。デザイン的にも大人しめでPacerには合ってるかも?
2016追記
AVOCETは表皮が破れてきたので、MTBで使っていた、S.D.Gに交換。